FC材の加工一筋40年、大成工作所です
本日はとある検査機の摺動面に使うカミソリを製作しましました。
新聞紙を下に敷いているため分かり辛いかもしれません。ごめんなさい。
素材はFC300で長さは約380mmです。
両端面黒皮指定で長さも()表示の参考寸法なので、材料の都合で5ミリ前後のばらつきがあります。
カミソリなので裏表でテーパーが付いており、今回の場合は一番薄いところで9.3ミリです。
今見えている面とその裏側の面は、加工終了段階で平均で0.03mm、
一番大きいもので0.05mmの反りに収まっています。
これ未満となると材料の影響も出てくるので、
テーパーが付く長尺の薄物を加工する場合、
フライスではおそらくこれが現実的な限界ではないかと思われます。
なお、これはFC材のカミソリに限った話ではありませんが、
加工終了後時間を置くと変形が出て、上記の範囲から外れることがあります。
このねじれは材料の内部応力によるもので、一般的な切削加工では完璧には避けることが出来ない上に
基本的に削ってみないとどう出るか分かりません。
ですので、それらを含めて0.01mm未満の公差に収めたいのであれば、
フライスや旋盤での加工後にしばらく置いて完全に変形させてから、
精密研削などでの仕上げをすることをご検討ください。
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